暗い日々

土 旧暦 11 月 6 日 仏滅 甲申 三碧木星 天皇誕生日 Drottningens födelsedag Adam V51 25155 日目

一年中で一番暗い時期である。外はいつも暗い。寝てばかりゐるので時間が分からない。時計をみると6時だ。はてこれは朝の6時か夜の6時かと一瞬迷ったほどだ。なおも頭痛が続く。一日の後半では大量の汗をかいた。着替へるとちょっと頭が軽くなってスッキリした感じがあるのだが、次第にまたやめて来る。実にひつこい風邪だ。同居人も寝てゐるが僕より少しは元気が良い。何度も衣類を着替へた。古いパジャマも捨てずに取ってあったので、かういふ場合には役立つ。特に昨今は断捨離とか言って何でも捨てるのが流行るらしいが、どこに何があるといふマップさへ頭の中にあってすぐに取り出せる様になってゐれば、何も捨て急ぐ必要はない。大事なのは捨てることではなく、その様なマップをいつも頭の中でリフレッシュしてをくことである。ボロボロになったパジャマに身を包むと、このパジャマを着てゐた頃はあのプロジェクトで忙しかったなとか、思ひ出が感じられて愛しい。何度か衣類を取り替へた後に漸く何か食べたい気分になった。同居人におにぎりを作ってもらった。病気の時ほど人と一緒に暮らすことのありがたさを感じる時はない。白いご飯に塩をまぶし梅干しをちょっとつけて握ってもらふ。それを口に頬張ってゆっくりかんで嚥下する。衰弱した体に染み渡る様である。「言はん方なくうまし」。この時ばかりはどんな高級レストランのお料理も食べてみたいとは思はない。少しづつ元気になる気がするが、今日はコンピューターには向かはなかった。