湯川れい子氏の履歴書

木 旧暦 7月24日 赤口 甲辰 八白土星 Ida V37 25055 日目

今月の日本経済新聞の「私の履歴書」は湯川れい子氏が執筆してゐる。「面白い」といふ言葉を使ってはいけない気がするが、意外な幼少期の出来事やダイナミックな青春時代の様子は毎日驚きの連続である。それで、毎日、朝刊が配信されるとまづ「私の履歴書」から読む。今日までのところでは、昭和といふ時代の、僕も雰囲気的にしか知らない終戦直後の東京の様子なども書かれてゐるが、市民の文化の歴史といふ側面も織り込まれてゐる。今日でもう半分近く執筆されたことになるが、まだ 20 代の様子が書かれてゐる。書くべきことはきっとたくさんおありだらうに、若き日の記述にこれだけページを割くのは、氏にとって、青春時代に体験したことのインパクトが如何に大きかったかを象徴的に物語るのではないかと思ふ。それはまた、現代の若い人たちにも深い共感を持って読まれるのではないだらうか。また続きが楽しみである。