キャッシュレス時代

金 旧暦 1月21日 先負 乙亥 九紫火星 Alexandra Sandra V7 24846 日目

現代に生きるサラリーマンたちは給料をお金でもらひ、したがって誰もがお金は大事だと思ふけれども、江戸時代のお侍たちはお米で禄を食んでゐた(?)のだらうから、お金で禄を支給されても困る一面があったかしれない。現代に生きる僕たちだって、例へば大震災が起きて物流が完全に遮断された状況を考へれば、そんな時にはお金よりも実際の食べ物や飲み水、灯油、ガスなどがあった方がありがたいと思ふだらう。でもそのお金さへも、紙のお札や硬貨が次第に姿を消して、コンピュータ上の数字のやりとりだけになりつつある。東日本大震災が起きた時、僕が居合はせた場所では、地震発生直後の数時間はまだコンビニは開いてゐたが、停電であったので、カードや電子マネーは使へず、レジも機能しないので、店員さんは電卓で計算してお客さんから現金を受け取ってゐた。しかし、もし本当のキャッシュレス時代が来れば、その様なことも不可能になるから、お店に品物があるにも関はらず閉店しなければならなくなるだらう。すると、盗難や暴動が起きるリスクが大きくなる。一般に文明が進んで完全なキャッシュレス時代が来れば、貨幣の未発達であった物々交換の時代に戻っていく傾向はないのだらうか。