水 旧暦 12月7日 赤口 辛卯 一白水星 Rut V1 24790 日目

久しぶりに降った雪は、いきなりまとまった量になって庭先に積もった。暖かい部屋の中から窓の外の雪を眺めると心が和む。それは小さかった頃を思ひ出すからかもしれない。雪の深い日、出かけることもせずにただじっと家の中に居るのはなんて心が休まるのだろうと、子供の頃の僕は思った。何にも増して冬の象徴であるにも拘らず、純白の新雪は春の予感を呼び起こさずにはおかないものがある。子供の時から僕にはジジくさい趣味があったのかもしれないが、人の心には、人の世からちょっと離れた状態に身を置く時、幸せを感じることがあるのかもしれない。そしてそれを一番端的に感じさせてくれるのが雪だ。僕にとっては長い雨を眺めるよりも、白い雪をじっと眺めることの方がよりメランコリーを感じる。