お掃除グッズーモップ

水 旧暦 11月24日 仏滅 庚寅 九紫火星 Felix Felicia V3 24081日目

僕の日常のお掃除グッズは箒、塵取り、モップ、刷毛、雑巾である。お掃除ロボットを動員するのは月に1、2回程度である。掃除の主流はモップがけなのであるが、スポット的に床を雑巾で拭くこともある。その都度、お掃除はモップがけよりも手で雑巾をかける方が綺麗に仕上がることを実感する。それでも、普段はやはりモップを使ふ。掃除はどこの国でも太古より行はれて来た普遍的な家事の営みであるが、お掃除グッズは国によって違ってゐる。日本でも棒の先に雑巾を引っ掛ける発想は昔からあったかもしれないが、それは高くて手が届かないところを掃除する時に限られたのではないかと思ふ。モップと言ふ言葉も外来語である。和服にモップは似合はない。しゃがんだり四つん這ひで掃除する姿勢を昔の日本人はこだはりなく受け入れて来たと思ふし、立ったままで棒を使って掃除するのはどこか横着な感じを感じてゐたのではないかと思ふ。文明には横着の象徴であると言ふ一面がある。それでモップは日本では発明されなかったのだ。しかし、現代に生きる僕はもうモップを使ふスタイルに慣れてしまった。家で一番よく使ふモップは随分古くて、それに合ふ着脱式の雑巾はお店でもう売られてゐない。それで、使ひ古したタオルを切って針と糸で縫ひつけて使ってゐる。棒の先端にLEDライトをつけて、部屋を暗くしてスポットライトで床を斜に照らしながら掃除するのが僕のやり方である。お掃除のやり方を国別に比較してみるのは面白いが、どれだけ多くの人たちが避難民となってテント生活を強いられてゐるかと思ふと、掃除ができる日常の暮らしとは何と平和でありがたいことかとしみじみ思ふ。