夏の詩

日 旧暦 5月18日 仏滅 丁巳 三碧木星 Margit Margot V24 23867日目

夕方、同居人に誘はれて町の教会へ行った。ニコライ教会と言ふ。東京・神田にはニコライ堂があって、あれは正教会であるが、二十数年前、最初にこの町に来た時に名前が同じニコライであるのでちょっと妙な感じがした。スウェーデン教会に属してゐて、当時は住民登録は教会の仕事であったから、僕たちもここで住民登録をした。今日はその教会へストックホルムから合唱隊が来て、美しい歌をたくさん歌ってくれた。オルガン曲1曲をはさんで、20世紀初頭のスウェーデンの作曲家の曲が多かったが、バッハ、グリーグシベリウスヴェルディなどの曲もあった。最後の曲はスウェーデンの夏の詩であった。この歌だけは僕でも知ってゐた。スウェーデンに来てこの歌を聴いて幾夏を過ごしたかなと思ふ。無伴奏の人の声が生み出す音楽とはかくも美しいものかと思ひながら聞いた夏の詩であった。