山中教授にノーベル賞

火 旧暦 8月24日 先勝 癸卯 九紫火星 Ingrid Inger V41 23254日目

今年のノーベル生理学医学賞には京大の山中教授が受賞されることになった。日本には朗報である。電子計算機やスマホの開発など、最近の科学技術分野で日本は外国に負けているような印象があるので、生命科学の本当の基礎技術で世界に冠たる評価をもらえることは、多くの日本人を励ますものと思う。新しい発見があってもそれが相応の評価を受けるためには長い年月を必要とするのが常である。それで、ノーベル賞受賞者は待たされて、どうしても高齢者になりがちであるが、今回の評価はタイムリーというか、評価が迅速で、やや驚いたくらいである。山中教授のノーベル賞受賞は村上春樹と並んでマスコミなどで以前から噂されていたが、マスコミは何もノーベル賞の選考委員では無いのであるから、そういう騒ぎ方をするべきではないと僕は思っている。でも、今回は、マスコミの予想があたった形となった。インターネット時代の受賞者決定の方法は様子がこれまでとは変わってくるのかもしれない。ただ、過去において、ノーベル賞を得たほどの研究がはたして真に人類に幸福をもたらしたものであるかどうかはおのずと別問題で、そこには光と影がありうるものと思う。評価に時間をかけるというのはそれなりに効果をあげることもあると思う。そうではあるが、やはり、若い人に受賞が決まるのは喜ばしいことと思う。