子供の日

土 旧暦 閏3月15日 大安 丙寅 六白金星 子供の日 立夏 Gotthard Erhard V18 23097日目

今年の五月連休は雨の日が多かったが、今日の子供の日は晴れた。いつものように朝起きてラジオをつけると、「こいのぼり」とか「せいくらべ」などの曲が流れて来ていかにもこの日にふさわしい感じがした。今の子供たちの間にもあの歌が歌われているかもしれないと思うとうれしいような気分になる。この辺がテレビにはないラジオの良いところである。「柱の傷はおととしの、、、」現代の賃貸住宅では柱に下手に傷をつけることも出来ぬかもしれぬ、昔は良かったなと思ったりする。柱の傷にはもしかすると去年の傷もあるのかもしれないのだが、そこを「おととしの」とするところが詩心というものではないかと思う。歌の途中でラジオを切って部屋を出る。朝の食事は6時半から1階の喫茶店でモーニングサービスをとることにしている。ラジオ体操を省かねばならぬ時間に毎朝仕事に出るのがつらいところである。下へ降りてみると今日は喫茶店が閉まっていたものだからいつもより早い時間にホテルを出ることになった。毎日レーンコートを着けていたのが今日はそれを着けなくて良かった。風が爽やかである。いつもの道をちょっと迂回して食堂のある通りに出て、そこで朝食をとった。こないだ来てくれた同僚は昨日で仕事を終えて今日は成田空港から帰っている。別の同僚は明日にも入ってくるはずである。今日の仕事場はお客さんの間で僕はひとりであった。昼食後のちょっとした時間に仕事を抜けてこっそりとプールに行ってひと泳ぎした。田圃道を走るといつの間にか早苗が植え渡されている。昔の様に大勢の人が揃って田植えをし、畔に赤ちゃんの泣く風景は今は見られない。それでも農業と季節との関係を思って自転車を走らせるあぜ道はどこか幸せであった。その短い幸せの後で何食わぬ顔で仕事場に戻って仕事を続けた。