電気予報

金 旧暦5月16日 友引 癸卯 七赤金星 Torborg, Torvald Islands nationaldag V24 22773日目

「天気予報」ならぬ「電気予報」という言葉が生まれた。明日の電力の消費と供給のバランスの予想をこの頃テレビでよくやっている。ピークは何時ごろで需給率は何%になるでしょう、という具合である。90%を超えれば、計画停電も起こりうるのだろうか。どうせやるなら、全国電気地図みたいな予報をやっても良いのではないか。ああいう数字を発表して節電の必要性を訴えるのは良いことと思う。新型インフルエンザが流行すると、日本全国が過剰なまでに反応してマスクをつける。ところが少し過ぎてちょっと落ち着くと、もう全くと言ってよいほど、皆そのことを忘れてしまう。僕たちにはそういう国民性があるから、今の節電ブームもどこまで続くか分かったものではない。そのうち津波の恐ろしさも放射能の恐ろしさも忘れて、「こう暑くてはかなわんからどんどん電気をおこしてほしい」という世論に向かうのは目に見えている。自然エネルギーはありがたいし、どんどん普及させるべきであるが、ゆるぎない安定電源を確保させることが、何にもまして僕たちの産業と文明の維持の基礎であることを、恩恵を受けるだけの無責任な脱原発主義者によく自覚してもらいたい。