幕末の課題

日 旧暦 11月12日 仏滅 丙午 九紫火星 Johannes Johan Söndagen e.jul V52 22237日目

江戸時代の終わりごろ、太平の眠りを覚ますように外国船が近海に出没した。そして黒船の浦賀来航に及んで、人々は動揺した。開国やむなしとする幕府の方針と尊皇攘夷に走る人々の間で激論が交わされた。折りしも隣国はアヘン戦争でやられている。欧州列強のアジア進出からどう日本を守るかという課題は、歴史の結果を知る現代の僕達には想像もできないくらい切実な死活問題であったに違いない。幕藩体制の崩壊する過程は日本史のハイライトである。日本人はあの時代のことを忘れてはならないと思う。できればこのままそっとしておいて欲しい、余計な外乱を入れないでこのまま継続させて欲しい、と思うようなことが、そうはできない状況に追い込まれる場合は現代においてもしばしばあるのではないだろうか。してみれば黒船の問題は形をかえて繰り返し現代の僕達の課題に通じるものがある。今日はあの時代のことが書いてある本をぶらぶらと読んで過ごしたものだからこんなことを書いた。