ワークシェアリング

水 旧暦 2月 8日 先負 戊申 九紫火星 上弦16:46JST Adrian Adriana V10 21939日目

現代は新しい言葉がたくさん飛び交う時代である。意味の良く分からない言葉も多い。雇用の確保に関連して、「ワークシェアリング」という言葉も耳にするようになった。字義通りに解釈すれば、仕事をみんなで分け合いましょう、ということになるのだろうか。デキル少数の人たちだけで仕事をひとりじめにするのではなくて、みんなで分担して仕事をやりましょう、ということだろうか。それならそれで「仕事をみんなで分け合おう」、と言えばよいではないか。「ワークシェアリング」と言われても僕にはすぐには分からない。これまで一人でやってきた仕事をこれからは二人でやるとする。すると半日は休みになって給料も半分になる。半分と言うのは極端であるが、こういう方向に制度を導入すれば雇用が広がるであろうと言う気持ちは分かる。いい考えであるとも思う。そうなれば残業なども当然無くならなければおかしい。働き過ぎの日本人には、この際、ものごとをじっくりと考える機会が与えられるのではないか。総論としてはこのように賛成であるのだが、一方でこうも思う。仕事の種類によっては、人に分けることの出来ない仕事もあるのではないか。人に仕事のやり方を説明して、その準備にも時間をかけて、さらに実際に仕事にかかるとしょっちゅう質問されて邪魔されて、挙句の果てにその人のやった後を自分で検査して、ということになって、手数が倍加する。結局ひとりにしてあげた方がよっぽど全体としてスムーズに行く。もしそんな現場があったとしたら、そこでは「ワークシェアリング」はどんな風に実現できるであろうか。