音楽を聞く時間

火 旧暦7月26日 友引 戊戌 五黄土星 Östen V35 21749日目

ベッドサイドにちょっとした落ち着いた空間が出来ると、今日も夕食の後はそこに座った。すると無性に音楽が聞きたくなって、CDをかけた。このCDプレーヤーもあまり日の目を見ずにいたのを、埃を祓ってベッドサイドデスクの隅に置いたのである。自分の家でこんなに落ち着いて、静けさの中で音楽を聴いたのは本当に久しぶりである。この頃はあたりが暗くなるのも早くなって、気温も低くなり、秋の気配がしみじみと感じられるようになってきた。こんな夜に、ひとり音楽を聞いていると、それが心の隅々にまで行き渡るのを感じた。音楽を聴くには、その時の気分と環境が大きく影響すると思う。たとえ、高価なオーディオ機器でなくとも、つまり、ほんのラジカセに近い機械でも、時宜を得て聞く音楽は、実に朗々と響くものである。こういうことを思うと、電車の中や、町の中でヘッドフォンを耳にかけたまま歩く人の気持ちがあまり分からない。普段は僕は演歌やポップスをよく聞くのであるが、今夜はブラームスピアノ曲を聞いた。ハイドンの主題による変奏曲、ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ、シューマンの主題による変奏曲、主題と変奏(弦楽六十奏の主題による)など。