薬師寺展

火 旧暦3月24日 友引 己亥 三碧木星 昭和の日 Tyko V18 21628日目

上野の東京国立博物館薬師寺展を見に行った。午前中は曇っていたが、午後は晴れて、上野公園は多くの人でにぎわっていた。桜並木の広場は今では若葉が青々として、生命の歓びにあふれていた。国立博物館の前にも行列が出来ていて、30分待ちであった。それでも並んで待って、日光菩薩月光菩薩の神々しく並ぶ立像を見ることが出来た。人が多かった割には、両菩薩のそれぞれと対峙する空間があって良かった。入場者を会場の外で待たせて制限するという、主催者の配慮に感謝したい。それにしても、両菩薩のその慈悲深いまなざしから僕に注ぎかかるものは、日本の歴史の絵巻であった。1300年という歳月を経て、薬師寺金堂を初めて出でました両菩薩。その1300年間の日本史の出来事の数々を、こんなこともあったねと、菩薩が語りかけられているように感じられたのである。印象的な昭和の日を過ごすことが出来た。