おかしな日本

木 旧暦2月20日 先負 丙寅 六白金星 Rudolf, Ralf V13 21597日目

先日、岡山駅のホームで電車を待っていた人に若い人が近づいて来て、その人を電車の前に突き落としたという。その人は助からなかった。狂気の時代としか言いようが無い。こういう時代にはどのような自衛の手段が考えられるであろうか。怖いのはそれが非常に特別な事象ではなく、時代のある傾向を暗示していることである。ひとつの事件が起こる背後に、似たような事件を引き起こす予備軍がひしめいているであろうことを予測せねばなるまい。都市的な犯罪としてひとくくりにできなくて、おかしな具合にグローバル化した日本では、おそろしい事件がどの地方で起こるかもわからない。このような犯罪者を更生するには費用も人手もかかり、容易ではない。大きな社会的負担である。子供がそのような人間に育ってしまうことをどうやったら防ぐことが出来るのであろうか。ひとつだけ言えることは、多分、十分に愛されて育ったものはそのような犯罪を起こすようにはならないであろうということである。そんな風に育てた覚えは無い、という親もいるかもしれない。愛していると思い込んで、実は愛していなかったこともあろうし、愛する自覚さえなくしている親もあろう。人間が生きていくのに何が大事であるかを一緒に考えるのが教育の基本ではないかと思うのであるが。