Sapmi という国

水 旧暦12月30日 大安 丙子 一白水星 Dorotea, Doris Askonsdagen Samernas nationaldag V06 21547日目 2.9℃

ヨーロッパのうんと北の方、ラップランド地方の、ノルウェイスウェーデンからフィンランドにかけての、北極圏地方はもと Sapmi と呼ばれ、Sami と呼ばれる人たちの住処であった。今でも8万人以上が住んでいる。少数民族でありながら自立心が強く、国旗と国家もあるという。この国の言葉には、「持つ」という言葉がないそうである。"I have a pen." と言いたい時にどんな動詞を使うかと言えば、「借りて来て使う」という意味の動詞をあてるらしい。人間の冒す種々の悪徳が所有という行為に端を発することを思えば、この民族は平和な民族であるのかもしれない。でもそう言えば、日本語の「持つ」だって、語源をたどれば、「ある状態がそのまま変わらないで保たれていること」くらいの意味であるから、日本人だってもともとは平和な民族であったのである。現代の日本人が世界の中で驕らないようにと祈るばかりである。今日はサーミ人たちの建国記念日であると、暦に出ていたのでこんなことを書いた。