越前朝倉万灯夜

日 旧暦 7月13日 先勝 甲辰 五黄土星 Henrietta, Henrika 12e. tref. V33 22475日目

福井市中心部から南東に足羽川に沿うように7kmほども行くだろうか、越前朝倉氏の遺跡がある。一乗谷という地名も懐かしい気がする。高校時代に遠足で、多分季節は春だったように思うが、そこまで歩いて往復したことがあり、足が棒のようになった思い出がある。当時は遺跡として整備されてもいなかったが、後年、歴史ブームあるいは観光ブームにのったというものか、随分奇麗に整理された。今日は越前朝倉戦国まつりの一環として万灯夜の催しがあった。日暮れといえども猛暑なれば歩きはもちろん、さすがに自転車でもそこまで行く気はなかった。が、昔の友達のご夫妻がドライブしてくれたので、一緒に来ているスウェーデン人と一緒に案内してもらった。近づくほどに山が迫り、夏の夜空が峰に接するあたりにはほぼ満月の月がかすんでいる。そこだけ見ていると、現代であることを忘れるような心地がした。こんなに人里離れた場所が昔は越前の中心地であった。遺跡は文字通り万の灯火の中に幻想的に浮かび上がっていた。