おくりびと

火 旧暦 1月 30日 赤口 庚子 一白水星 Mattias Mats V9 21931日目

おくりびと」という映画が米アカデミー賞外国語映画賞を受賞したとのこと。若い頃、映画という娯楽のものに何故学術的な名前の賞があるのかよく分からなかったが、結局は映画は芸術であり、芸術は学術的なものであると考えて落ち着いた。「おくりびと」とは死者をおくる人である。昔、「納棺夫日記」という本を読んだことがあるが、あの著者も確か富山だったような気がする。二週間前、母を納棺してくれた人は男の人と女の人と一人ずつであったが、若い割に少しも浮ついたようなところが無く、厳かな雰囲気があって好感が持てた。母は病院にいた時は目の周りに内出血によるあざを作って痛々しかったが、どのように処置していただいたのであろうか、デスマスクにあざは無く、美しい死顔であった。人生には山があれば谷があり、光があれば影がある。ただそれだけのことかもしれない。