ダークマター・ダークエネルギー

火 旧暦 11 月 30 日 仏滅 戊申 九紫火星 Hjalmar Helmer V03 25179 日目

この頃の宇宙の本をパラパラとめくると、ダークマターダークエネルギーといふ言葉に出くはすことがある。僕の本棚には岩波書店の「現代天文百科」といふ本がある。30年前、スウェーデンに引っ越した時、日本から持って来た本であるが、持って来ただけで、目次しか読んだことがない。当時はまだ消費税も無かったが、12000 円もした本を、読みもしないのに、若かりし僕はよくも買ったものだと驚く。が、いつかは読むだらうと思ってゐるうちに、最新の科学の進歩はその本の記述を過去のものにしつつある。実際、パラパラとその本を見る限り、ダークマターダークエネルギーの記述はない。つまり、それだけ、この概念は新しいものだと思ふ。宇宙背景放射の測定精度が近年飛躍的に向上したために、色々なことが分かって来た。宇宙は一様性と等方性を持つものであり、つまり、それは、宇宙には意味のある中心が無いといふことであるが、それでも完璧に均質ではなく、非常にわづかなゆらぎを持つ。膨張する宇宙を考へると、何かしら、目には見えない新たな物質が存在しないことには辻褄が合はなくなり、その何かは、ダークマターと呼ばれる。僕には良く分からないのだが、その他にさらにダークエネルギーといふものもある筈で、これらの謎が解ければ宇宙の成り立ちが説明されるものらしい。ウーン、やっぱり僕には宇宙論は分かりません。ここに書いたこと、不正確と思ひます。