「寿命はどこまで延びるのか」を見て

月 旧暦 11月15日 先勝 辛巳 九紫火星 満月 Hanna Hannelse Trettondedagsafton V2 24072日目

NHKテレビで、「寿命はどこまで延びるのか」といふ番組を見た。医学の進歩はこれから先、すごいことになる様である。若返りの薬だの、3Dプリンターを使った臓器の再生だの、健康なままで平均寿命が100歳になるだの、外科医・大門未知子も顔負けの絶対失敗しない手術ロボットだの、秦の始皇帝が聞いたら何と答へるかと思はれる様な夢見たいなことを、沢山レポートしてゐた。しかし、斯様な先端医療を受けられるのは富裕層に限られるのではないかと思ふ。お金を出せば元気で長生きできる世の中は、良い様な悪い様な、何とも僕にはわからない。人は長く生きれば、「もうこの辺で良いや」と思ふことがあるのか無いのか、自分の場合はどうだらうかと思って自分に聞いても、今の自分には答へが出ない。「死は、前よりしも来らず、かねて後ろに迫れり」の覚悟はどこかに行ってしまふのだらうか。