障子

月 旧暦 4月21日 赤口 庚寅 三碧木星 Maj Majken V21 23840日目

障子はいつでも自由に開閉されなければならない、と僕は思ふが、実はこれまで我が家に滞在するたびにしっかりと全閉に出来ない障子があった。きちんと開閉できない障子は不愉快であるばかりでなく、その都度イライラするものだ。しかし、いつも忙しいものだからそのうちに調べようと思って何年も過ぎた。だが、たうとう今日はその障子を調べることができた。開閉するのは中央の2枚で、これらの動きが良く無い。では両端の2枚はどうかなと思って引いてみるとこれらは全く動かなかった。戸を外さうにも外すことができない。無理に外さうとすると枠が激しくきしんで悲鳴を上げた。それでも無理に何とか外すことだけはできた。障子紙は全面で激しく破れた。それから外れた戸の上端を削ることにした。いや、削ると言ふより鋸で切った。高さにして1センチメートル以上短くした。中途半端な調整ではなかった。上部断面はL字型をしてゐる。上端を削るだけならそこを鉋で削れば良いが、直角になった部分の縦横を短くするには鑿が要る。ところが鑿は持ってゐないので、小学校時代に使った彫刻刀の平刀で削った。彫刻刀の柄の部分には小学校の名前と自分の名前が書かれてゐる。えらく時間がかかったが、材質が柔らかいので助かった。今日一日を費やして、夕方までには4枚ともスムーズに動く様にした。切削した鉋屑は大きなビニール袋半分にもなった。これまで放ったらかしにしてゴメンなと障子に謝る。出来上がった後、4枚の障子を何度も何度も繰り返し端から端まで往復させて滑りを確かめ、その都度頷いて納得するのであった。作業の後のビールはうまかった。