ジュウイチという鳥

旧暦  11月 11日 先負 壬午 九紫火星 Virginia V50 21853日目

数あるテレビ番組の中で集中して見ようという番組は少ない。大抵は聞き流しである。聞き流しでも、落ち着かない番組の時は、テレビを消してしまう。そんな中で意外と楽しいと思う番組は動物の生態の紹介である。日曜日の夜には「ダーウィンが来た」という番組をやっている。何日か前、ジュウイチという鳥の紹介をやっていた。この鳥は他の鳥に育ててもらう習性がある。ただ居候して育ててもらうだけではない。本当のヒナを巣から追っ払って、自分ひとりだけがよその親に育ててもらうのである。親鳥はどうして、自分のヒナとよそのヒナとの区別がつかないのか不思議で仕方が無い。我が子の仇を育ててやるのであるから穏やかでは無い。僕らから見ると、親鳥は馬鹿じゃないかと思うのであるが、親鳥は育てるのがよその子であっても意外と平気なのかも知れないと思う。むしろ、平気でいることが、自然の摂理にかなうことと自覚しているんじゃないか、とも思う。それにしても、もう少し穏やかに、一緒に育ててもらうという選択はできないものか、とも思う。生存競争の厳しい社会であるので、きっとそのことを許さないのであろう。