Vasaloppet

2023-03-05 (日)(令和5年癸卯)<旧暦 2 月 14 日>(先負 壬戌 五黄土星) Tora Tove 第 9 週 第 27053 日

 

3月の第1日曜日はスウェーデンではヴァーサロペットの行はれる日である。ヴァーサロペットはクロスカントリーの競技で、スキーを履いてマラソンを走る様なイメージである。僕はスポーツをしないし、あまり興味もないので、そのテレビ実況中継も見ないが、スウェーデンの伝統的行事である。物語はスウェーデンの独立にも関連してゐるので大事な行事とされてゐるのかなと思ふ。1520年、スウェーデンデンマークに支配されてゐたが、独立を目指す機運があった。これを嫌ったデンマーク国王クリスチャン2世はストックホルの大広場で関係者を大量に処刑した。「ストックホルムの血浴」として知られる事件である。この時、グスタフ・ヴァーサの父も殺されたのだが、彼はそのことを知らずにムーラからノルウエーにスキーで逃げる様に向かってゐた。急報を聞いたムーラの若者二人が、事件を知らせようとスキーで追いかけて、セーレンで追いついた。ここからスウェーデンの反撃が始まり、やがてスウェーデンは独立を果たした。それで、この物語を記念して、ムーラからセーレンに至るルート90kmがヴァーサロペットの舞台になったと聞いてゐる。コロナの3年間はどんな風であったかよく知らないが、今年は盛大に行はれた様である。最近は環境保護団体から競技を批判される動きもある様である。が、ヴァーサロペットは僕にとっては春の季語である。

お昼までは青空が見えたが、午後は白いものがちらついた。