奈良本辰也編 京都百話

2023-02-02 (木)(令和5年癸卯)<旧暦 1 月 12 日>(赤口 辛卯 一白水星) Kyndelsmässodagen 第 5 週 第 27022 日

 

コロナ禍で、僕は写経のかはりに平家物語を手で写しとる作業をやってゐる。気の向いた時に写すだけなので、なかなか先に進まないのだが、それでも良いと思ふ。今はまだ巻第四をやってゐる。各段落の写し取りが終はるごとに、その分を自分なりの訳にしてブログに載せたりする。日常の暮らしの中でこの作業をやる様になって新たに感じたことはたくさんあるが、そのうちのひとつは、京都といふ町について思ひ描くことがしばしばあることだ。すると偶然、奈良本辰也編の「京都百話」といふ本があることを知った。早速電子本を購入して読んでみた。伝説も含めて歴史上のエピソードがたくさん出てきて、読みやすい本であると思った。読んでもすぐに忘れるのだが、読んでゐる間は楽しい。後書きによると、執筆は奈良本辰也氏を含む4名の方とのことである。昭和59年に書かれた本で、その頃僕はまだ日本で仕事をしてゐた。なかなか日本へ行くこともできないが、こんな本を読むとまた京の町を歩いてみたいと思はれてくる。

天気の良い夕暮れになった