スウェーデンの宅急便

2023-01-23 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 1 月 2 日>(友引 辛巳 九紫火星) Frej Freja 第 4 週 第 27012 日

 

スウェーデンにも宅急便に似たサービスはある。けれども受け取るばかりの利用で、自分から荷物を発送する時は使ったことがない。といふか、荷物を発送する時には近くのスーパーのカウンターに持ち込んで送ることになるが、これは従来からの郵便局に相当する Postnord に頼むことになる。スーパーが Postnord の業務を代行する形である。ただ、Postnord はあまり信頼が置けない場合がある。これまでにも届くはずだった品物が届かなかったことが何度かあった。例へば、ずいぶん前の話だが、「外国から送られて来た品物があるが家まで届けて欲しければ税金を払ひなさい」と Postnord から連絡が来て、そのお金を送ったのにいつまで経っても届かないものだから電話して尋ねると、どうも品物が行方不明らしい。それなら払ったお金だけでも返してくださいと言ってその分だけは返してもらったこともあった。その品物は日本の誰かが送ってくれた可能性が高いが、税金を払ふ時に送り主の名前も教へてくれないので不親切である。この他にスウェーデン国内では Apple で買った部品が届かなかったこともある。その場合は Apple が別の運輸会社を使って送り直してくれた。もしも配達員がこっそり品物を盗むのであれば程度の低い話だと思ふ。今では Postnord 以外に荷物を届けてくれる会社が増えた。品物をネットで注文すると、いづれかの運輸会社が届けてくれる。IKEA などのデパートでは、運輸会社を使はずに自社の配送システムで届けてくれるやうであるが、届くのに2週間以上かかることもあった。その点、運輸会社に任せた方が配達は速いと思ふ。小さい商品であれば、近くのスーパーの配達ロッカーに届いて、ロッカーの扉を開けるための PIN CODE がスマホに届く様になってゐる。これはこれで便利である。大きな商品になるとそれもできないから、家まで配達してくれる。DHL などは配送の信頼性は高いのだが、場合によっては、家まで来てくれないでサービスポイントまで取りに来いと連絡が来る場合もある。家から3キロほども離れてゐるので大きいものだと自動車で取りに行かねばならない。どんな場合に家まで配達してくれて、どんな場合にサービスポイントまで取りに行かねばならないかが、その時になるまでわからないのが、DHLを利用するものには不便なところである。家に届いてないのに、配達は完了したよとスマホに連絡があったので、をかしいと思って焦って調べると、サービスポイントまで配達したから後は自分で取りに来いといふ意味であったことが後でわかったこともある。ところで、今日も配達がひとつあったのだが、これまでに体験した中では一番サービスが良かった。家に配達して来る時間帯は 16:50 から 17:50 の間です、とスマホに連絡が来たのだ。1時間の精度で配達時刻を指定してくれるとは、この国では素晴らしいことと思った。家には 17:20 に届いて、届くとすぐにスマホに配達完了の通知も来た。素晴らしい。budbee といふ運輸会社であった。

今日も寒かった。