鱈の養殖

2023-01-16 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 12 月 25 日>(赤口 甲戌 二黒土星) Hjalmar Helmer 第 3 週 第 27005 日

 

鱈の養殖は可能なのかと思って、ネットで調べると、2015年に韓国で完全養殖が実現したといふ記事があった。それに先んじて 2012年には日本で養殖方法が確立されたとも書いてあった。けれども、いづれにしても費用が合はず、実用化はされてない様である。これはスケトウダラの話である。今日見た NyTeknik の記事によると、昨年の暮れにノルウエーで、鱈の養殖のパイロットプラントで育ててゐた鱈がほぼ全数死んだと書いてあった。およそ32,000 匹、一匹の重さは 1,5 キログラムといふから、種類としてはマダラなのかなと思ふ。それにしても、全滅の原因は何かと思って読んでみると、施設内で発生した硫化水素であると書いてあった。酸素の少ない水に汚泥が蓄積すると硫化水素が発生するものらしい。鮭の養殖についてはこれまでの技術があるのだが、その同じ技術が鱈にはそのまま援用できないものらしい。といふのも、鱈の養殖では水流を遅くせねばならず、このために硫化水素の発生を許してしまったとのこと。それにしても全数死亡するほどの大量の硫化水素が発生するものなのかと驚く。この様な失敗を経て、養殖技術は次第に洗練されていくものだと思ふ。世界の海でお魚が取れなくなるのではないかと心配されてゐる昨今であるが、どの国においても養殖技術を高めることは、将来のために非常に大事な開発テーマであると思ふ。

気温は今日もプラスで1月にしては暖かい日が続く。