卵の値上がり

2023-01-13 (金)(令和5年癸卯)<旧暦 12 月 22 日>(先負 辛未 八白土星) Tjugondedag jul Knut 第 2 週 第 27002 日

 

毎日新聞のデジタル記事で、日本では卵が値上がりしてゐるといふニュースを見た。卵は「物価の優等生」と言はれるほど価格が安定してきたが、最近は鳥インフルが急拡大して、数多くの鶏が殺処分されたことが原因にあるらしい。品不足になって値上がりするばかりでなく、なかなか買へなくなる恐れもあるといふ。スウェーデンでも最近卵がニュースで取り上げられた。と言っても鳥インフルの影響ではなく、サルモネラ菌が見つかったことでスーパーの売り場から一部の卵が回収された。サルモネラ菌は消化管に生息し、食べ物を通じて拡散する。スウェーデンではサルモネラ菌に感染することは極めて少ないとされてゐて、年間に3000人ほどがかかるが、そのほとんどは外国で感染してくるものであるといふ。感染すると腹痛、下痢、発熱などの症状が出る。感染を予防するには、野菜をよくすすぎ、食べ物が熱くなるまで加熱すること。70°C以上に加熱するとサルモネラ菌は死ぬと言はれてゐる。日本人は生卵を食べる習慣があるが、こちらの人からは、「エッ」と驚かれることがある。僕らの町のスーパーでは、このニュースを聞いて心配して問ひ合わせて来た消費者もあるといふ。どうしても心配な人には、問題の卵であるかどうかを問はず、卵を引き取ってお金を返しますと言ってゐる。食品の安全もこれからの社会の大きな課題の一つになると思ふ。今日のブログは、日本の毎日新聞スウェーデンの Södermanlands Nyheter の、いづれも1月13日の記事を参考にして書いた。

雲の形がダイナミックな夕べ