世の矛盾

2022-08-30 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 8 月 4 日>(大安 乙卯 三碧木星) Albert Albertina 第 35 週 第 26866 日

 

「光は波でもあるし、粒子でもあるのだよ」といふ話は高校時代の物理で習ったと思ふ。なんだかその実体をつかむのが難しかったが、「わからなくても、ともかくさういふものさ」と決めてそのように付き合ふと、長い年月のうちには、当初感じたほどの違和感も感じなくなるものかなと思ふ。それどころか、世の中は案外、相容れないふたつのことが実はひとつに収まることって結構あるんぢゃないかと思ふ。例へば、性善説性悪説、自力本願と他力本願、保守と革新、などなど。あなたは性善説を信じますか、それとも性悪説を信じますか、といふ問ひかけはそれ自体、あまり意味がない様に思はれる。一見、矛盾するようなことでも両方成り立つことって、現実の世界にあるのではないかと思ふ。すると、もっと広い意味で日頃から感じる世の中の矛盾といふものは、もしかすると、自分が思ってるほどかけ離れたことではないかもしれない気もしてくる。勉強もしてないのに口を挟むのもおこがましいことであるが、量子力学はそのような人生哲学のことまでヒントを与へてくれるのではないかなと思ふ。

晴れたり曇ったりの一日であった。