平家物語「城南之離宮 3」

2022-06-28 (火)(令和4年壬寅)<旧暦 5 月 30 日>(仏滅 壬子 七赤金星) Leo 第 26 週 第 26809 日

 

治承3年 (1179年) 11月23日、天台座主覚快法親王は、しきりにご辞退なさったので、前の座主明雲大僧正が再び、およそ2年ぶりで、元の職につかれた。入道相國清盛はしたい放題をされたが、ご息女は中宮になられる、関白殿も婿となられるで、万事に安心されたのであらうか「政務はただ一向天皇のお心でなされたら良い」と言って、福原へ下って行かれた。清盛の三男である前右大将宗盛卿が、急いで参内してそのことを天皇に申し上げると、高倉天皇は「法皇がお譲りになった世の中ならば自分は政治に関係するだらうが、さうではないのだから、政治などには関はりたくない。すぐに関白と相談して宗盛が適当に取りはからへばよからう」とまともにお聞きになるご様子ではなかった。

我が家の狭い庭の、シャクナゲの3歩先に咲いたボタン。いつからそこに居たのだらう。