喧嘩両成敗

2022-04-27 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 27 日>(大安 庚戌 八白土星) Ledarhundensdag Engelbrekt 第 17 週 第 26747 日

 

日本には「喧嘩両成敗」といふ言葉がある。相手がどんなに悪いやつであっても、または売られた喧嘩であっても、ともかくも喧嘩をしたものは、両方ともが罰せられるといふ決まりである。喧嘩の仲裁をするものは、この精神を基本にすべきではあるまいか。それなのに、ロシアとウクライナの戦争を巡っては、本当の意味で仲裁をするものがゐない。仲裁するような顔をして火に油を注ぐ結果になってゐるのではないか。それが次第にエスカレートするのではないかと心配である。ウクライナの肩を持って彼の国に武器を供与しても平和は遠のくばかりである。日本には「負けるが勝ち」といふ言葉もある。これ以上の犠牲者を出さないためにも、一旦は負けたふりをすることも大事ではないかと思ふ。出典は中国だが、「和して同ぜず」といふ言葉もある。さらには「面従腹背」といふ高度なテクニックもある。このような技術を駆使して戦争の犠牲者を出さないように努力すべきと思ふ。日本はNATO諸国の出方を見てから自国の方針を決めるのではなく、平和憲法を前面に押し出してロシアとウクライナを説得すべきではないかと思ふ。普段から改憲しようではないかなどと言ってるから、このような大事な時に世界に向けて力強い、心のこもった発言ができないのだ。

我が住むアパートの庭に咲く桜