不愛想でも親切な人

2022-02-14 (月)(令和4年壬寅)<旧暦 1 月 14 日>(友引 戊戌 八白土星) Alla hjärtans dag Valentin 第 7 週 第 26675 日

 

スーパーでの買物は原則として週1回と決めてあるのだが、例へばほうれん草とか大根とか納豆とかもやしとか豆腐とかは近くのスーパーに置いてないので、町のグローセリに行く。2軒あって扱ふ商品が違ふが、そのうちの1軒でレジを打つおばさんはあまり愛想が良くない。今日もレジのベルトに買ふ商品を数点並べて、おばさんがレジをうってくれるのを待つのだが、客が待ってゐることなど全く意に介さない様子で後ろの戸棚を探してゐた。「日本のレジでこんな風に客を待たせることはないよね」と内心思ひつつ辛抱強く待った。しばらくするとこちらに向き直って、売る商品の中からバンドエイドの箱を開けて、ひとつを取り出して同居人に渡してくれた。同居人は買物の途中で金属の端に手の指を滑らせて小さな傷になって、テイッシュで抑へてゐたのをおばさんは見逃さなかったのだ。商品をひとつ売れなくしてまで親切をしてくれたのである。「早くしてよ」と文句を言はないで良かったと思った。どこでどんな人が自分のために親切をしようとしてくれてゐるかわからないものだと思った。

f:id:sveski:20220215050542j:plain

Nyköping