緊迫するウクライナ情勢

2022-02-11 (金)(令和4年壬寅)<旧暦 1 月 11 日>(大安 乙未 五黄土星建国記念の日 Yngve Inge 第 6 週 第 26672 日

 

テレビニュースに映る映像は国によって様子が違ふような印象がある。それぞれのテレビ局は独自の特派員を送るのではなくて、多分現地に滞在するフリーのカメラマンが撮影した映像を買ふのだと思ふ。スウェーデンのニュース番組を見ると、現場からの生々しい映像を見ることがある。こんな映像は日本のニュース番組では見られないのではないかと感じることがある。思ひ過ごしかもしれないが。例へば最近ウクライナ情勢が緊迫してゐる中、ウクライナ市民が武器を取って、ロシアが攻めて来た時にどのように応戦するかの訓練をやってゐた。本当の武器でなくて、木片を銃の形にかたどった模型で狙ひを定める練習をする場面もあった。これを見た時、約80年前に、アメリカが本土上陸した時に竹槍で応戦しようとした日本の姿を連想してしまった。どんな場合でも暴力に暴力で応じてはいけないと僕は思ふ。欲望の穂先に欲望で応じてはいけない。「相手だって武装してるぞ」とばかりに、遠慮会釈のない砲撃を受けることになるばかりである。ここで模範とすべきはインドを独立に導いたマハトマ・ガンジーだ。敵に対して抵抗しないといふのではない。「相手に決して服従しない。けれども暴力を決して使はない」といふ選択がウクライナに求められてゐるのではないだろうか。とてもとてもやさしい方法ではないけれども。

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湿原のような場所が氷で閉ざされた