マスクをする国しない国

2022-02-04 (金)(令和4年壬寅)<旧暦 1 月 4 日>(仏滅 戊子 七赤金星)立春 Ansgar Anselm 第 5 週 第 26665 日

 

スーパーでの買物など、お店に入る時にはどんなに空いてゐてもマスクを着用するようにしてゐる。しかし、そのような人は稀である。店員さんもしてゐない。この国では行動規制が解除されたので、ますますマスクをする人は少なくなると思ふ。新型コロナはもはや社会を脅かす病気ではないといふ判断のようである。ただし、ワクチン接種を受けることが繰り返し推奨される。3回目のワクチンは2回目から3ヶ月後に受けられるように変更になった。そろそろ4回目のワクチンに言及する記事を見かけることもある。ところで2年前の新型コロナが流行り始めた頃、スーパーのレジでマスクをしてゐたら、隣に並ぶおじさんが極端に僕を避けるように動いた。当時はマスクをする人など誰も居なかったので、マスクをしてゐる人を見ると、この人はウイルスか何かのばい菌を保有してゐるに違ひないといふ先入観が働くのだ。予防のためにマスクをするといふ発想がなかったのである。それがこの2年の間に予防のためにマスクをすることもあるのだといふことが一般の人々に広く認知されるようになった。それで僕も堂々とマスクができるようになった。けれども、もともとマスクをしない国であるので、さっさと外す人が多い。僕自身はなるべくマスクを外さないでおこうと思ふのだが、「マスクはしてもしなくても良いのだよ」といふ無言の了解が社会にあって、それがなんともやさしく感じられるのだ。日本ではマスクをしなければひどく叱られさうな気がする。「どっちでも良いのだよ」といふ社会でマスクをするのは気が楽だが、「マスクを外しちゃいけないよ」といふ社会でマスクをするのはやや緊張してしまふ。

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今日は立春 ー しゃくなげの 春を急ぎて つぼみけり