国内コロナ死者ゼロ

2021-11-08 (月)(令和3年辛丑)<旧暦 10 月 4 日> (先勝 庚申 一白水星) Vendela 第 45 週 第 26567 日

 

1日あたりの日本国内コロナ死者ゼロが、1年3ヶ月ぶりに実現した。新規感染者も162人と、少なくなって来てゐる。朗報だと思ふ。だが、ヨーロッパではまだ流行が続いてゐる。スウェーデンでも警戒が必要だと思ふ。ところで、僕らは現代に生きて、同時代を生きてゐるから、この感染症の流行が非常な脅威に思はれて、社会の大問題となってゐるのだが、歴史的に長いスパンで見れば、この程度の感染症は、時々、地球を覆ってゐる。過去の物語であれば、人は「大変な時代もあったのですね」くらいにしか受け止めないが、現代に起きると自分たちの問題なので対応が真剣になってくる。過去においては、多くの人たちが感染症で亡くなっても、それはその時代にあっては仕方のないことといふ諦めもあったかと思ふ。今の人間は科学を信じ、生きる権利を主張して、仕方がないでは済まされないような雰囲気がある。それで、いち早くワクチンを開発して、感染症の流行を抑へようとする。そのことが悪いわけではないし、僕もその恩恵を受けてゐるのだが、このような対応の仕方は、どこか人間の驕りの発露のように思はれる。感染症には早く通り過ぎて欲しいのだが、感染症をこの世に送り込んだ天の心はどこにあったのかを忘れてはいけない気がする。

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立冬を過ぎた。冬至に向けて日はいよいよ短くなる。