男たちの大和

2021-10-25 (月)(令和3年辛丑)<旧暦 9 月 20 日> (仏滅 丙午 六白金星) Inga Ingalill 第 43 週 第 26553 日

 

日本経済新聞の土曜日の朝刊には「詩歌・教養」といふページがあって、梯久美子が「この父ありて」といふ記事を書いてゐる。何人かの女流作家・歌人について、その父がどのようにその人の人間形成に関はったかなどが連載されてゐる。先週まで辺見じゅんが取り上げられてゐた。戦艦大和は昭和20年4月7日、徳之島の洋上に沈没して三千の兵士が特攻に殉じた。生き残った兵士たちは276名とされるが、そんな一般の兵士たちや遺族に取材してできた本が「男たちの大和」である。昭和60年11月に角川文庫になった後、映画化もされたが、僕は読んだことがない。梯久美子の文章を読んで、僕も読んでみようかといふ気になった、今日上巻の方だけ読み終えた。この種類の本は読むのが辛い。少し心をリラックスさせたい気持ちで読み始めた本が逆に重いものを引きずってしまふことはよくあることだが、今日もそんな一日であった。他には何もしなかった。

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