2021-09-30 (木)（令和3年辛丑）<旧暦 8 月 24 日> （先勝 辛巳 四緑木星） Helge 第 39 週 第 26528 日
太陽系に９番目の惑星があるらしいといふニュースを見る。つい数年前までは冥王星が９番目の惑星の地位を保ってゐたのだが、冥王星の軌道のあたりには、小さな惑星がたくさん集まってカイパーベルトを構成してゐることが明らかになった。それでもし冥王星を惑星とみなすなら、それと同じような大きさのたくさんの他の小惑星もまた惑星にしないといけなくなり、釣り合ひが取れなくなるので、冥王星は惑星から格下げされてしまった経緯がある（と僕は理解してゐる）。ところがどっこい、今度はどうも質量が地球の6倍もあるような、これまで知られなかった惑星が我々の太陽系にあるといふのである。歳をとれば大抵のことには驚かないし、どんなニュースを見聞しても、「そんなものかい」と大抵受け流すのだが、このニュースだけは、ギョッとしてしまった。太陽の周りを１周するのに7400年かかると書かれてあった。地球からはほとんど動かないように見えるのかもしれない。カイパーベルトにあるいくつかの星の動きを説明するためには、プラネット・ナインが存在しなければならないと予想されたものらしい。天の川の星屑の中にこのプラネット・ナインが隠れてゐる可能性があるといふ。ロマンを感じてしまふ。本当に発見されるだろうか。
真砂（まさご）なす数なき星の其中に吾に向ひて光る星あり
（正岡子規）
