労働者本位の社会

2021-09-01 (水)(令和3年辛丑)<旧暦 7 月 25 日> (先勝 壬子 六白金星) Samuel Sam 第 35 週 第 26499 日

 

日曜日に自動車がパンクした。実は4本のタイヤのうちの2本はかなり磨り減ってゐた。パンクしたのはその磨り減った方の1本であった。タイヤが古いとパンクし易いのかもしれない、残りの1本もすぐに交換しよう。さう思って、一昨日、町のタイヤのお店に行ったが、在庫がなかったので取り寄せてもらって、今日、新しいタイヤに替へてもらった。日本はサービスが行き届いた国であるので、自動車に問題があれば買ったお店に行けば何でもしてくれるような気がする。こちらではそんな訳にいかない。タイヤの問題であれば自分でタイヤ屋さんへ行くし、車体が傷ついた時は自分で保険会社に連絡して修理工場へ持って行く。ガラス修理の場合にはまた別のお店に行く。車検を受ける時は自分で検査会社を選んで予約して受ける。定期的サービスだけは買ったお店でやってくれるが、それも、場合によるとこちらからオイルの他にこれこれの交換も頼むと、いちいちサービス内容を指定しないといけないことがある。タイヤの買ひ替へだって、日本ならお店の人がもう替へないといけないねとか言ってくれるが、こちらでは本人任せである。客に色々なことを勧めると親切すぎて却ってトラブルになることがあるのかなと思ふ。日本は消費者本位の国だ。だから消費者へのサービスは素晴らしい。スウェーデンは労働者本位の国だ。だから消費者はいろいろなことを自分でやらなければならない。スウェーデンは働きやすい国だと手放しで褒める人もあるが、それはもともとその社会が労働者本位であるからに他ならない。その分、消費者は低いサービスしか受けてないのだ。日本でも働きやすい社会を実現したいなら、その分、消費者へのサービスの質の低下を覚悟せねばならないと思ふ。

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目覚まし散歩。今日も鳥が渡った。