行動半径

2021-07-13 (火)(令和3年辛丑)<旧暦 6 月 4 日> (先負 壬戌 八白土星) Joel Judit    第 28 週 第 26449 日

 

コロナ禍で、人々の行動半径は小さくなったのではないかと思ふ。僕自身を見ても、自転車に乗る日は少なく、ほとんど毎日家の周りを散歩する程度である。距離にすれば半径1キロメートルほどの内側で生活してゐる。たまに自転車に乗る日もあるが、それでもせいぜいで半径5キロメートル程度かと思ふ。例外的に Stockhom へ行く日は 100 km ほど移動する。この行動半径が小さいといふことは悪いことでは無いような気もする。僕は中学校を卒業するまでは、毎日、家の周りの半径1キロメートルほどから外へは出なかった。15キロメートルほど離れた福井の町へ連れて行ってもらふことはあったが、年に2、3回ほどであった。中学生にもなると、他の世界を見てみたいと思ふ気持ちが強くなるものだ。それで、福井市内の高校に入学した時は、毎日福井まで移動できることが無性に嬉しかった。当時はマイカーなどない時代であったから、バスはいつも混んでゐた。バネをギュッと圧縮するとエネルギーが溜まって、解放した時にジャンプできる。それと同じように、行動半径が小さい暮らしを続けるとエネルギーが溜まって、解放された時にジャンプできるのではないかと思ふ。これからコロナによる制約が解除されるようになると、あちこちで飛躍する人が出てくるかもしれないなと思ふ。

f:id:sveski:20210715044739j:plain

我が家の庭に今年もバラが咲いた