年金と生活保護

2021-07-09 (金)(令和3年辛丑)<旧暦 5 月 30 日> (仏滅 戊午 四緑木星) Jörgrn Örjan    第 27 週 第 26445 日

 

年金といふものは本当にありがたい、よくできたものと思ふ。働きもせずにいただいて申し訳ないと思ふ。「若い時にしっかり働いたのだからそれはそれで良いのだよ」といふ囁きが聞こえる。でも「さうかな」とも思ふ。仮に過去にどんなに輝きがあった人でも、年老いた今は弱い人ではないか。昔は昔、今は今。弱い人が支援を受けることができるのは社会が良くできてゐるからである。気持ちの問題として、それを当然のことのように受けてはいけないのではないか。世の中には貧困に苦しむ人もたくさんゐる。彼らもまた弱い人であるがゆえに生活保護を受けることができるのかもしれない。もしも彼らが申し訳なささうにそれを受けて、年金生活者は当然のことのようにこれを受けるのであるとすれば、そんな意識の差が貧富の拡大を助長することにならないだろうか。生活保護を受ける人は年金を受けるのと同じような感覚で受けられる社会でなければ良い社会と言へないのではないかと思ふ。

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今日も散歩ができて嬉しい。