オリンピック・パラリンピック

2021-05-26 (水)(令和3年辛丑)<旧暦 4 月 15 日> (赤口 甲戌 五黄土星) 満月 Vilhelmina Vilma    第 21 週 第 26401 日

 

オリンピックの開催日まで2カ月を切って、それなのにコロナの緊急事態宣言はまだ当分続きさうである。オリンピック・パラリンピックは中止すべきではないかといふ世論が強いのももっともである。僕もやはり中止すべきではないかと思ふ。ヨーロッパや他の国の人たちは、オリンピック・パラリンピックが東京で開かれても自分たちの地域に感染が広がる恐れは小さいから反対する理由はない。これまでの1年以上の間に世界各地で感染による大きな犠牲が出たが、それに比べて日本は被害が小さく抑へられて来たから、そんな国ならやってくれても良いのではないか、といふ期待もあるかもしれない。私たちから遠く離れた極東の島国でもあるのだし、といふ思ひもあるかしれない。中止すべきかどうかは他ならぬ日本が、それも東京都が、決めなければならない問題である。オリンピック・パラリンピックを予定通り開催したい人たちは、自分がコロナにかかった時の恐ろしさを身にしみて、自分のこととして自覚してないのではないかと思ふ。感染しても無症状といふ場合もあるし、軽症で済む場合も多いから、余計に他人事になるのかもしれない。けれども、ここは、すでに感染して苦しんだ人たちの体験談に耳を傾けて、感染が広がらないように最善の努力をすべきであると思ふ。皆さん三密を避けて気をつけませうね、といふ掛け声だけではダメだと思ふ。もしこのまま強行してしまへば、人々はオリンピック・パラリンピックにネガティヴな印象を持つようになるのではないかと思ふ。話は飛ぶかもしれないが、この状況は、先の戦争で、その末期にはもう戦争はやめて欲しいと国民が皆思ったのに、なかなかやめられなかった状況に近いものがあるのではないかとも思ふ。メンツとかお金の問題とか、今は横へ置いて英断を下すべき時ではないだろうか。

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今日も雨。日本の梅雨のような天気であった