「ビジョンハッカー」を見る

2021-05-16 (日)(令和3年辛丑)<旧暦 4 月 5 日> (友引 甲子 四緑木星) Ronald Ronny   第 19 週 第 26391 日

 

テレビはほとんど見ないのだが、ガラポンといふアプリで、ごく稀に日本のテレビを見ることがある。今日は日本のNHKスペシャル「ビジョンハッカー」を見た。世界中で、社会のあり方を変へようとする若い人たちの活動が紹介されてゐた。SNSなどの道具を利用して行動する彼らの実行力には目を見張るものがある。頼もしいと思った。僕のように極めて保守的な人間にもその行動には共感できるものがある。僕のこれまでの人生には社会を変へていかうといふ気概は全くなかった。それは空に吹く風の向きを変へようとする無益な試みのように思はれたからだ。吹く風の向きを変へることができないのなら、与へられた風の向きや強さに対して、どのように帆を張れば自分の望む道に進められるだろうかといふ風なことしか思はなかった。それが悪かったとは思はない。しかし、ここまで世界中の貧富の差が広がってくると、そのような価値観だけで生きてゐてもダメなのかもしれない。このような社会を変へるのに一番大事なものは教育だと思ふ。それも、受験に備へるような勉強ではなくて、この困難な状況の中で自分はいかに生きるべきかを自分の頭で考へるようになる勉強が大事だと思ふ。その努力の果てに、自分だけはエッセンシャルワーカーから抜け出したいと若者が思ふのではなくて、もっと広く社会の中の労働の意義を見つめ、自己のうちに信じるものを持って強く生きるような人になって欲しいと思ふ。

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教会も日曜日の礼拝はコロナのために無いようであるが、その庭に花が咲く