地球といふ星

2021-04-29 (木)(令和3年辛丑)<旧暦 3 月 18 日> (友引 丁未 五黄土星)昭和の日 Tyko Ledarhundens dag   第 17 週 第 26374 日

 

鎌田浩毅著「やりなおし高校地学ー地球と宇宙を丸ごと理解する(ちくま新書)」を引き続き読む。地球は生きてゐる。大地は長い長い時間をかけて動く。生命が生まれる。生命が地上に広がる。僕の命も結局は大地から生まれたものかと思ふ。すると大地も自分も同じものかと言ふ気もしてくる。地球史の中で生物の大量絶滅が何度かあった。原因はそれぞれだが、似たようなことはこれからも起こりうる。さしあたっての人類の危機は地球温暖化、異常気象、海洋汚染などであるけれども、それらをクリアできたとしてもその先には色々と困難が待ってゐる。南海トラフフィリピン海プレートユーラシアプレートの下に潜り込む。そこに非常に大きな歪みがたまってゐる。ここが跳ねて大地震が発生するのはもう時間の問題で、さう遠くない将来に日本が体験しなければならない宿命になってゐる。富士山だって噴火するかもしれない。地磁気の反転もいつ起きるかわからない。太陽からの粒子や宇宙からの放射線が地球を避けて通過するのは、地球の周りの磁気圏が防いでくれてゐるからである。地磁気の反転が起きれば、その過渡期の千年ほどは磁気のない期間があるといふ。この間、宇宙からの放射線は地上にまっすぐに差し込んで生命は滅びてしまふ。平和で住みよい星に住むことができる幸せは、決して当たり前と思ってはいけないと思ふ。

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スウェーデンの僕の住む地方ではいまが花の盛り