目指すは坊主か仙人か

2021-01-04 (月)(令和3年辛丑)<旧暦 11 月 21 日> (先勝 壬子 三碧木星) Punktskriftens dag Rut   第 1 週 第 26260 日

 

修行のやり方について言ふのではない。ヘアスタイルのことである。不要不急の外出は避けよと言はれ続けて、たうとう昨年は床屋へ行かなかった。すると白髪が長くなった。まだ仙人まではいかない。いっそ坊主頭にしようかといふ思ひもあるがやはりこのままのび放題にしようかと思ふ。自分の心のどこかには、思ひきり長髪にしてみたい願望もあるのかもしれない。ところで、床屋の話が出たついでに、「床屋のパラドックス」について書く。有名な話らしいが引用してみると、「ある村でたった一人の床屋は、自分で髭を剃らない村人全員の髭を剃る。しかし、自分で髭を剃る村人の髭は剃らない。そんな風に決めた時、床屋自身の髭は誰が剃るのか?」といふ設問である。もし床屋が自分で髭を剃るなら、そんな人の髭は剃らない約束でしょ、といふことになるし、もし床屋が自分で髭を剃らないなら、そんな人の髭を剃らなければならない約束でしょ」といふことになる。床屋は自分の髭を剃ることも剃らないこともできない。僕はこの話を永野裕之著「とてつもない数学」といふ本で知った。数学の面白さ、美しさが分かりやすく書かれた本である。

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家の前の林と冬空