靄と霧

2020-10-30 (金)(令和2年庚子)<旧暦 9 月 14 日> (仏滅 丙午 六白金星) Elsa Isabella   第 44 週 第 26194 日

 

一日中霧がかかって暗い一日であった。と書いて、はて、霧と靄の違ひは何だったろうとネットで調べた。どちらも気象用語で、見通せる距離が 1 km 以上あれば靄で、 1 km 未満であれば霧であると出てゐた。靄が濃くなれば霧になるといふことらしい。もっと濃くなって、陸上で見通せる距離が 100 m 以下(海上の場合は 500 m 以下)になると濃霧になる。この霧はスウェーデンの秋の天気の特徴でもある。自動車で牧草畑などの脇を走るとどこからともなく霧がかかって、濃いところ薄いところを通過することがある。徐行しなければ先に進めないほど濃くなることもある。ところで詩には靄よりも霧の方がよく出てくる。「霧の摩周湖」「夜霧よ今夜もありがたう」「ただ一面にたちこめた牧場の朝の霧の海」いづれも霧を靄に置き換へると変になる。ちなみに俳句歳時記を見ると、「霧」「山霧」「朝霧」は秋の季語としてあったが、「靄」は見当たらなかった。「霧」も「靄」も気象用語である以上は外国語にもある筈である。霧のことをスウェーデン語では dimma、英語では fog、靄の方はスウェーデン語では dis 英語では mist で良いのかなと思ふ。外国語の場合も、dimma、fog の方が dis、mist よりも一般によく使はれると思ふ。

f:id:sveski:20201031054206j:plain

霧がかかった一日であった