秘密が文章にあらはれてしまふ話

2020-08-29 (土)(令和2年庚子)<旧暦 7 月 11 日> (大安 甲辰 五黄土星)Hans Hampus   第 35 週 第 26132 日

 

僕は結構新し物好きであるのだが、ツイッターはしない。アカウントも持ってない。大衆社会に群れてしまふ感じが嫌なのだ。何文字以内で短文を作れと言はれると受験時代を思ひ出してしまふこともある。ところが、新聞記事によると、その様なSNSの短文から本人の精神状態や生活習慣を見抜いてしまふことができるらしい。最近の技術は恐ろしいほど進んでゐる。逆に利用すれば、自分では気づくことのなかった心の一面を教へてもらへるかもしれない。さらに絵を描いたり色を塗ったりして、心の中の状況判断を機械がしてくれる時代が来るかもしれない。僕は独り言やため息、寝言の男だが、これも機械に聞かれるとまづい。機械は人の秘密を暴いてしまふ。僕は気楽に生きていきたい。気楽に生きるための秘訣は、多分、秘密を作らないことだ。自分の弱みをさらけ出すと、弱みに付け込まれるリスクもあるが、救ひの手を差し伸べてもらへる機会も増えるのではないかと思ふ。個人情報保護など盛んに言はれるが、結局のところ現代は秘密を持つことが許されない時代かもしれない。

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今日は雨。それでも小止みの間に散歩した。