スウェーデンにはB判がない

2020-07-26 (日)(令和2年庚子)<旧暦 6 月 6 日> (大安 庚午 三碧木星) Jesper 第 30 週 第 26098 日

 

コロナのせいで日本といふ国が遠くなり、これまで行く度に仕入れて来た身の周りのものが底をついて来た。その国に行ったら、その国にあるもので生活できなければならない、といふことを思ふので、別に大きな問題ではないのだが、ちょっと困ることもある。スウェーデンにはB5判のノートがないのだ。B5判は世の中から衰退しかかってゐる様に見えて、日本にあっては子供の学習帳として存在感がある。仕事をしてゐた頃は僕もコクヨの Campus といふ大学ノート(の B5 判)を愛用した。仕事を辞めてからはノートを取ることはなくなってしまった。新潮社の文庫本「マイブック」につけてゐた日記は、いつからかスマホの「メモ」といふアプリに書き込む様になった。漢詩を写し取る様になってからはショウワノートジャポニカ学習帳「こくご」 B5 判の18マスを使った。日本に行った時に纏めてこれを何冊か買ってあったのだがほとんど使ひ切った。さらにコロナが世を席巻しはじめてからは「平家物語」を一日200文字程度写し取る様になったのだが、これを始めた時には、家に残ってゐたB4判のコクヨの400字詰原稿用紙で始めた。中央で折ればB5になる。30年以上も前にこの国に引っ越した時に持ってきたものがまだ残ってゐたのだ。でも写し始めればそれもすぐに底をついた。それからはB4判のコピイ用紙を使用した。ところが、実はこのB4判のコピイ用紙といふものがスウェーデンのお店には売ってない。ネットでも見つけられなかった。それでA3の用紙をハサミでB4の大きさに切って使ふことになった。400字を写し切るとまた1枚ハサミで用紙を作る。これがまた一手間かかるのだが、老人の暇つぶしにはそんなことも結構楽しい。今はまだ「俊寛沙汰鵜川軍」を写してゐるところ。サボる日もあり、先は長いが、少しづつ進めたいと思ってゐる。

 

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この斑点のある白ウサギには散歩でよく出会ふ。