散歩の途中で

2020-07-08 (水)(令和2年庚子)<旧暦 5 月 18 日> (仏滅 壬子 三碧木星) Kjell 第 28 週 第 26080 日

 

いつもの様に夕方の散歩に出た。スーパーの駐車場の脇を通る時、人がこちらに近づいて来た。日を背にしたので顔がわからなかったが、体つきからして Pär だと分かった。昔の職場の同僚である。少し距離をおいて話をした。この人はオリエンテーリングが得意で、昔はスウェーデンでも有数の記録保持者であった。日本語もよく話す。話し始めると、いきなり、「腕組をして枕元に坐って居ると、仰向けに寝た女が、静かな声でもう死にますと云ふ」と言った。エッと驚くと、日本語の勉強をしてゐて、この頃は夏目漱石の「夢十夜」の朗読を聞いて暗唱してゐるのだと云ふ。色々な勉強法があるものだと感心した。北欧の地で日本語に興味を持ってくれる人がゐるのはやはり嬉しい。コロナのこともあり、あまり長くは話さなかったが、知ってゐる人に会って話をすることは楽しいと思った。

 

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散歩の途中ではウサギにも会った。近づき過ぎては、せっかくゆっくりしてゐるところを、動かざるを得ないので、少し離れて撮影した。