ひとりだけの時間

2020-05-16 (土)(令和2年庚子)<旧暦 4 月 24 日> (先負 己未 五黄土星) Ronald Ronny   第 20 週 第 26027 日

 

朝日新聞デジタル高橋源一郎氏の書いた「忘れるだろう、でもコロナは再び来る」を読んだ。コロナによって「時間が突然生まれた」が、その状況には既視感があった様に書かれてゐた。氏が18歳の時に学生運動で逮捕され、拘置所の独房で過ごした7ヶ月。その部分を引用(3行なら著作権に触れない?)すると「外界とは完全に切り離された自分だけの小さな空間の中で、あのときも、ぼくはずっと本を読んで過ごした。あの、ただひたすら考へる時間が、いまのぼくを作った」と。なんか分かる気がする。今、僕らはとてつもない不便の中に生きてゐるのだが、それはまた、見方を変へれば、とてつもない贅沢な機会を与へられてゐることでもある。この機会に僕だって、誰にも邪魔されないで自分のやりたいことをやりたいと思ふのだが、現実には自分に与へた日課をこなすのもままならなくて、今日の様な記事を読むと、自分にはやっぱりダメかなと思ってしまふ。人生に遊びを持つといふ目標のために精一杯努力するなんて、なんだか自己矛盾に陥りさうな気もする。

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散歩は気持ちが良いのだが、寒いので冬のジャケットを着て歩く。