鉄道会社も大変とは思ふけど

2020-05-07 (木)(令和2年庚子)<旧暦 4 月 15 日> (赤口 庚戌 五黄土星)満月 Carina Carita   第 19 週 第 26018 日

 

2007年に愛知県で認知症の高齢者が徘徊して線路内に立ち入り、列車に跳ねられて死亡した。JR東海はその遺族に対して振替輸送費などの損害賠償を請求する訴訟を起こした。その結果がどうなったか詳しくは知らないが、判決がどうであったかといふことよりも、その様な状況で訴へを起こす事自体がそもそも間違ひではないのか、と僕個人は密かに思ったものだった。鉄道会社といふものは地域のためにあってこそ、人々から信頼を受けるものではないかと思ったのだ。少しでも計算外の出費となれば責任当事者を探し出して支払ひの請求をするのは行き過ぎではないかと思った。今回のコロナ禍では、鉄道会社各社はその時とは比較にならないほどの思はぬ大損失に喘いでゐるのではないかと思ふ。だが、今回は責任当事者を探し出さうにも文句の持って行き所がない。そんな時、彼らはどうするのだろうか。過疎地のローカル線の様に消えていくのだろうか。鉄道がなくなれば沿線に住む人々は困ってしまふ。地域のためにといふ視点でこの大きな危機を何とか乗り越えて欲しいと思ふ。

f:id:sveski:20200508033837j:plain

この頃夕方はよく晴れる