長くつ下のピッピ

2020-01-12 (日)(令和2年庚子)<旧暦 12 月 18 日> 大安 甲寅 六白金星) Frideborg Fridolf 第 2 週 第 25902 日

 

アストリッド・リンドグレーンスウェーデン童話作家で、その代表作「長くつ下のピッピ」は日本でもよく知られてゐる。そのキャラクターはスウェーデンのお土産の店などで見かけることもある。僕は詳しい物語をよくは知らないのだが、孫がはまってゐる様なので、遊びに行くとそのDVDがかかってゐて一緒に見ることもある。アニメではないそのピッピのお転婆ぶりに、ハラハラすることもある。こんなこと、もしも子供が真似すると危ないのではと思ふシーンもある。もし昨今の日本で放映されることがあれば、「真似をしないでください」と注意書きでも出るのだろうか。子供は直感で、これは真似をしてはいけないことだとすぐにわかるものなのだが。ところで、その原題をスウェーデン語でなんと言ったかなとふと思って、「ピッピ・ロングストルンパ」まではうろ覚えで出て来たのだが、喉まで出かかって、はたとそのくつ下は単数なのだろうか、複数なのだろうかと迷ってしまった。くつ下は単数(片方だけ)なら strumpa だし、両方揃ふと複数で strumpor となる。そんな疑問を昔は持たずにうろ覚えで「ピッピ・ロングストルンパ」と言ってたかもしれない。それで気になったのでよく見ると、strump で止まってゐた。正しくは「ピッピ・ロングストルンプ」なのである。strump でとまる単語は僕の持つ字引にはなかったが、「長いくつ下を身にまとった」といふ形容詞的な使はれ方であるのかなと今になって思ふ。Långstrump は Pippi を修飾するのであって、名詞をふたつ並べたのではないと思ふ。そのことに気づいてみると、これまでうろ覚えから来る勘違ひをしてゐたのだなと思った。あやふやな語尾のままでおよそは分かったといふ気になってはいけないとも思った。

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今日も Stockholm へ行った。