目覚まし時計

2019-12-29 (日)(令和元年己亥)<旧暦 12 月 4 日> 先負 庚子 一白水星) Natalia Natalie 第 52 週 第 25888 日

 

スマホには目覚まし機能がある。AIスピーカーにもある。窓辺に置いた小型ラジオにも目覚まし機能がついてゐる。固定電話だって目覚まし電話になる。壁掛け時計にも、腕時計にも目覚まし機能はある。数へれば一体いくつあるだろう。たくさんの電子機器に目覚まし機能がついてゐるが、同居人はそれらは一切使はず、昔からの目覚まし時計を愛用してゐる。その時計を買ったのは結婚する前であったか後であったか覚えてゐないが、買ったのは僕で、神田か秋葉原に近い小さな時計屋さんで買ったことだけは覚えてゐる。40年以上使ってゐるが故障せずによく働く時計である。上部の黒く丸いボタンを押せばスヌーズになり、押した状態で反捻りすれば警報は停止する。機械のことは全然ダメな同居人だが、この警報の止め方だけはしっかりマスターしてゐる。警報時刻の設定つまみを引いて回せば現在時刻設定になることも分かってゐる。この時計を僕も嫌ひではない。秒針は1秒進んで停止してまた進むのでなく、スムーズに連続して文字盤を回る。それが僕の気に入りでもある。時の流れは連続だもの。文字盤の数字には夜光塗料が塗られてゐる。電池は単1がひとつと大きいのだが、一度交換してやると何年ももつ。しげしげと眺めて、昔の製品はなんか良いなあと思ふことがある。

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夜のうちに雪が降ってうっすらと白くなった。